LenovoのThinkCentre M75q Tiny Gen.2とBuffaloのUSBメモリは相性が悪くて起動用USBに使えない
先日からバックアップやら設定の移行のメモを残しているが、実はパソコンを買い換えた。LenovoのThinkCentre M75q Tiny Gen.2である。買い時がどうこうとかそういうコメントはいらない。今までのIvyBrigdeなラップトップでも別に実用上問題なかったが、まぁやはり乗り換えると快適である。ついでに言えばCoreとか言うIntelの作っているAMD互換CPUではなく、Ryzenを使いたかったというのが大きい。
ついでにこれを機会にWindowsに見切りを付けてLinuxへの移行を考えているわけだが、さすがにいきなりSSDを全消ししてUbuntuをインストール、と言うわけにも行かないのでまずはisoイメージをUSBに焼いて試用を試みた。
が、起動しない。起動画面でF12を連打して設定画面に入っても起動ディスクの選択にUSBが出てこない。UEFIを設定しても駄目。念のため作ったWindows11のリカバリディスク(ディスクではないが)も起動しない。
試しにググってみると、先代のM75q Tiny Gen.1でBuffaloのUSBメモリでは起動しないと書き込んでいる人がいた。
手元を見ると確かにUbuntuもWindows11もBuffaloのUSBメモリである。
いやー、さすがにUSBメモリで相性とかそんなことはないだろ…と思いつつ適当なキオクシアのUSBメモリを買ったところ1発でUbuntuが起動した。普通に使う分には問題ないのに起動ディスクとしては認識できないとか謎すぎてさすがバッキャローとしか言いようがない。
そう言う訳でUSBメモリでもメーカの相性問題があるよ、というお話でした。
追記:あるあるらしい。Amazonのレビューでも多数報告されているとか。
それワイも引っかかったわ。1日セットアップが遅れた
— dragoner@2日目東イ14b (@dragoner_JP) 2023年9月22日
メモ:LinuxのBOINCで新規のタスクを受け取らない設定にする(CUI)
"nomorework"オプションを実行。例示ではEinstein@homeだがプロジェクト名は適当に変える。
sudo boinccmd --project https://einsteinathome.org/ nomorework
いじょ。
「みんなの自動翻訳@TexTra」を使い始めた
性能の良いDeepL翻訳に課金して使おうかな、と先日より考えていたところ、フォロアーからこんなツイートを紹介された。
DeepL使ってる日本人多いと思うんですけど、同じような精度で、かつ無料でいろいろできたり、API使えたりする日本の国研開発のサイトがあります。欠点は最初にユーザー登録必要なことと、あまりにも知名度が低いこと
— けーさん/こまたん博士 (@k3k0ma) 2022年6月21日
みんなの自動翻訳@TexTra® - https://t.co/cNUQzG7Oy8
えー、でもFirefoxアドオンのSinpleTranslateを使ってるから、そこで使えないとなー…などと思ってサイトをつらつらと見てみたところ、なんと公式でFirefoxアドオンを出している。これは使ってみるしかない。
Simple Translate | WebExtensions for translating text on web pages
さくさくとユーザ登録をして使ってみた。翻訳精度は高いが、Google翻訳やDeepL翻訳ほどのレスポンスはさすがに期待できない。とは言え個人的には気にならないし、せっかく税金で作ったツールなので当面使ってみようと思う。
なお注意点。標準設定では翻訳結果はサーバに普通に残される。残したくないならトップページ右上の「リサイクル」から設定を変更しておこう。
後々同じことを調べることは多々あるので、3ヶ月は長くても1週間か1ヶ月ぐらい残しておくと捗るかもしれない。いじょ
「ピアリング戦記 - インターネットを繋ぐ技術者たち」を読んだ
ピアリング戦記 ― 日本のインターネットを繋ぐ技術者たちwww.lambdanote.com宅内ネット環境を弄る関係上、TCP/IPとかは最低限の知識はあるけど、IXやAS、BGPとかは「聞いたことがある」レベルの知識しか無いので読んでみた。
日本で初めての商用IXであるJPIXの計画中、IIJの社長に相談に行ったら「日本にIXは不要。IIJがIXなんだから」と豪語されたと言うくだりはさすがにちょっと笑ってしまった。
「堂島問題」(大阪は堂島のNTTテレパークが関西のネットワークの中心なのだが、ビルが4つあるのに管理がNTTでも微妙に会社が違うとか、4つのビルの構内配線が困難だったとか色々あったらしい)とかへー、と思いつつ読んでたんだけど、一番驚いたのはIXと契約してBGPルータを物理的に接続しても、同じIXに繋がってる他の事業者とは個別に了承しないとピアにはならない、ということ。てっきり同じIX内なら相互に全部繋がってるんだと思ってた。
また、専用線の料金は距離だけで決まるわけではないので、近畿地方どころか中国地方や四国、九州からですら大阪に繋ぐより東京に直接繋いだ方が安い、と言う状況が最近まで続いてたらしい。東日本大震災とそれに伴うBCPがらみで大阪のピアリング拠点として地位が上がり、最近やっとトントンになったとか。
その他、近年のコンテンツプロバイダのCDNとの関係などについても色んな関係者のインタビューが載っていて、130ページ程度とページ数は少ないモノの内容は濃いのでオススメ。
メモ:UbuntuをアップグレードしたらTorレポジトリのapt-keyが非推奨の警告を吐くようになったので直した話
Torリレー用サーバにアクセスしたところ、"do-release-upgrade"
出来るぞと言う表示が出ていたので、Focalこと20.04 LTSからJammyこと22.04 LTSにバージョンを上げてみた。するとapt update
しても以前指定したTor公式のレポジトリへアクセスを行わない
RaspberryPi 3B+に公式リポジトリを追加して最新のTorを入れてリレーノードを構築した - 悪霊にさいなまれる世界 -The Demon-Haunted World
調べてみると予想通り、/etc/apt/sources.listに追加しておいたリンクが自動で無効化されている(ご丁寧に"# disabled on upgrade to jammy"とコメントが追加されていた)。
行頭の#を削除してapt update
をすれば問題なくレポジトリにリクエストを投げるようになった…のだが、エラーメッセージを吐く。
曰く、"W: https://deb.torproject.org/torproject.org/dists/jammy/InRelease: Key is stored in legacy trusted.gpg keyring (/etc/apt/trusted.gpg), see the DEPRECATION section in apt-key(8) for details."とのこと。日本語でおk。
調べてみたところ、前掲記事にもあるとおりTor公式レポジトリのgpg鍵はapt-key
で追加しているのだがこの機能が非推奨になり近いうちに削除されるらしい。なのでのでいつまでも古い機能を使ってんじゃない、と言うのがエラーの趣旨のようだ。
と言うわけで今のTor公式サイトを参考に鍵を新規に追加してみる。
Debian Repository | Tor Project | Support
今回は上の方は無視して"Why and how I can enable Tor Package Repository in Debian? "の"3. Then add the gpg key used to sign the packages by running the following command at your command prompt:"を行えば良い。
wget -qO- https://deb.torproject.org/torproject.org/A3C4F0F979CAA22CDBA8F512EE8CBC9E886DDD89.asc | gpg --dearmor | tee /usr/share/keyrings/tor-archive-keyring.gpg >/dev/null
つまりwget
で公開鍵をダウンロードし、gpg -dearmor
でASCII文字列をバイナリ化、しかる後に保存する…のだが、tee
にsudoを付けないとPermission Deniedと言う非情なエラーが出るので留意されたい、と言うか出た。次は
sudo apt install tor deb.torproject.org-keyring
である。NEW packageとしてdeb.torproject.org-keyring
をインストールするぞ、と言うメッセージが出るのでyを押して続行。最後にapt update
を行いさっきのエラーメッセージが出ないことを確認すれば完了である。